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環境&対象
- macOS14.2 RC
- Xcode 15.1 RC
- iOS 17.2
- Swift 5.9
Substring
Substring は、”a slice of a string” として説明されています。
いわゆる 部分文字列 です。
元の文字列があり、その一部分の文字列を表すデータ型です。
Apple のドキュメントは、こちら。
base プロパティ
部分文字列の元となっている String を base というプロパティとして参照できます。
”ABCDEF” から抜き出した “BCD” という Substring であれば、base としては、”ABCDEF” という String を持っていることになります。
Collection に conform している Substring
Substring は、 Collection に conform してますので、instance property がいくつか使用できます。
その中に、startIndex, endIndex があります。
なんとなく(?)、Substring が conform している StringProtocol に startIndex, endIndex が定義されていそうな雰囲気ですが、実際には StringProtocol には startIndex, endIndex は定義されていません。
つまり、String の startIndex, endIndex と Substring の startIndex, endIndex は、名前が同じだけで、全く異なる property です。
この Substring は、String 型である base の部分文字列であり、その部分文字列を表現するために startIndex, endIndex が存在します。
ですので、以下のような関係性です。(改めてみると 当たり前に見えます・・・)
let string = "01234567"
let start = string.index(string.startIndex, offsetBy: 2)
let end = string.index(start, offsetBy: 3)
let substring = string[start..<end]
XCTAssertEqual(substring, "234")
XCTAssertEqual(substring.startIndex, start)
XCTAssertEqual(substring.endIndex, end)
String と Substring および、それぞれの startIndex, endIndex の関係性は以下のようになります。
String の startIndex,endIndex
ちなみに、String の持つ startIndex, endIndex は、String 自身の開始文字位置/ 終了文字位置 という意味です。
使用例としては、”文字列全体をパースしたいときには、startIndex から初めて、< endIndex なる位置までチェック” という時の startIndex, endIndex です。
Substring での startIndex, endIndex は、上記 String の startIndex, endIndex とは少し異なる意味合いのプロパティだとわかります。
String の startIndex, endIndex は、NSString の NSRange と関連が大きいので以下の記事で説明しています。
[Swift] String の範囲指定を理解する (String/Range, NSString/NSRange)
[Swift] String の位置指定を 理解する(String/String.Index と NSString/Int)
まとめ
Substring の startIndex, endIndex について、再確認しました。
- Substring からは、元文字列を base として参照できる
- Substring は、元文字列から、startIndex..<endIndex として切り出した部分文字列
- String の startIndex, endIndex とは意味合いが異なる
説明は以上です。
不明な点やおかしな点ありましたら、こちらまで。
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