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環境&対象
- macOS15.0.1 Sequoia
- Xcode 16.1 Beta3
- Swift 5.9
UtilityWindow
macOS15 で導入されたウィンドウです。
明示的に書かれていませんが、AppKit の Panel に相当するようです。
SwiftUI 的には、macOS15 で導入していますが、このタイプのウィンドウは以前から存在はしていました。
以下のような 外観を持ちます。

比較しないとわかりにくいですが、タイトルバーが少し細い(低い)です。
以下のような特徴を持ちます。
・FocusedValue は、メイン Scene (フォーカスされている Scene )のものを参照できます
・常に最前面に表示されます
・アプリケーションが 非アクティブになると非表示になります
・タイトルクリック等で明示的に操作しないと フォーカスは持ちません
・フォーカスされている時は、Escape キーで非表示にできます
・デフォルトでは、最小化には対応しません
UtilityWindow@SwiftUI
参照すべきドキュメントは以下です。
参考
UtilityWindowApple Developer Documentation
わかりにくいですが、Scene の1つとして定義されています。
タイトルと id を指定できるところは、Window や WindowGroup と同じです。
作ってみる
Scene の1つなので、App 配下で作成します。
@main
struct UtilityWindowExampleApp: App {
var body: some Scene {
WindowGroup {
ContentView()
}
UtilityWindow("UtilityTitle", id: "UtilityID", content: {
Text("Content of UtilityWindow").frame(width: 400, height:400)
})
}
}
上記は、content は固定ですが、アクティブな Scene の FocusedValue を参照して content を構成することができます。
# 例えば、Window はアクティブになると FocusedValue は変化するため メイン(直前にアクティブだった) Scene の FocusedValue を参照することはできません。
UtilityWindow を設定すると、開くためのメニューが “View” メニューに追加されます。

なお、このメニューは、.commandsRemoved() を使用することで非表示にすることもできます。
その場合は、メイン Scene 等から開く手段を作ることが必要です。
UtilityWindow の特徴の1つに、”アプリケーションがアクティブでなくなると非表示になる” がありますが、具体的には以下のような動作を指しています。
動画の最後は、UtilityWindow にフォーカスを移して “Escape キー” を押下して非表示にしています。
まとめ
macOS15 で追加された UtilityWindow を確認しました
- Scene の1つとして追加された
- FocusedValue は、メインの Scene のものを参照できる
- アプリが非アクティブになると 非表示になる
説明は以上です。
不明な点やおかしな点ありましたら、こちらまで。
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